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メジャー出版で初版11万部の大ベストセラーになった男による情報

チョベリグ

上京して間もない1992年頃の話です。
本業は東京でなんとか食っていくために、広告や雑誌のモデルを続けていました。が、超売れっ子でもないから、月によってはギリギリになるので渋谷駅前の109パート2内にあったアクセサリーショップで副業としてアルバイトしていたことがありました。
当時付き合っていた女性がいました。
自分が京都にいた頃、高校の友人たちの間で、いつも、「チョ~何とか」っていう言葉が流行りました。「チョ~」は、元々は「ちょっと=少しだけ」の意味(具志堅さんの「ちょっちゅ」みたいな)だったのですが、いつの間にか「超特急」とかの「超」的なニュアンスに変わったので、つまり、ものすごくという意味でした。
「チョ~おもろい」とか「ちょーかっこええ」とか「チョッ速(ちょっぱや)」などです。
で、渋谷時代に、彼女にいつも「チョ~何々」って話をしてたら、それ面白いね、って言ってくれました。その彼女が良いことを表現するときに、変則気味ですが「チョットベリーグッド!」とか使い始めました。
そういう風に使ったことないなと思ったのですが、彼女がいつもそう言うので、いつしか僕も移りました。けど、京都時代、僕や僕の友人たちは、とにかく何でも略して言葉にして話してましたので、「チョットベリーグッド」って長すぎないか、って話になり、意味も[すごく]って意味になり「チョーベリーグ~」っていう言葉に変わりました。
そして、その言葉を渋谷のアクセサリーショップのお客さんにいつも使ってました。
例えば、渋谷なのでシブカジ君や女子高生が安いピアスなんかを買いに来た時に、僕がモデルやってるのを知ってる人もいて「お兄さん、このピアス、私に似合うかなあ?」なんて聞かれます。
そこで僕は、「ちょーべりーぐ~!」なんつって親指を立てます。「何それ~」ってみんなに笑われます。
そんなこんなで、そういう女子高生たちがある日またやってきて、「お兄さんがいつも使う’””チョベリグ””って言葉面白かったから学校で流行らせたよ~」なんて来たわけです。
チョベリグ」じゃなくて「チョーベリーグー」なんだけどな、って内心思ったんですけどね。でも数年後に、木村拓哉さんがドラマで「チョベリグ」なんて使ってたのを聞いたときはびっくりしました、渋谷の女子高生のパワーは半端ないんだなと思いました。
あーゆー流行って、芸能人が流行らせることが多いですが、渋谷のシブカジやチーマーのリーダーが使ってた言葉や服装が流行ったりすることはすごく多くて、それを芸能人が真似るという現象はあの時代は特に多かったように思います。渋谷のアパレルショップやブランドがそんなところから流行したことはよくありました。
なんていう昔のことを思い出しました。

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